ここでは2020年時点で日本サッカー協会が公開しているデータから4種、3種、2種のチーム数、登録人数を元に、情報共有をしてみようと思います。
これにより、4種、3種でのチーム選びももう少し真剣に考えてみるか~。そんな切っ掛けになれば幸いです。
少年サッカーを年代別登録者、チーム数から動向を探る❕
今回の参考数字は、2019年までのコロナの影響が生じていない時点を軸として見ていきます。これはサッカー業界だけでなく他のスポーツも少子高齢化の影響で全体的に右肩下がりの傾向の中、サッカー界の踏ん張りも伺える状態なのでしょうね。
(詳しい内容は、JFAホームページをご覧ください。)
では早速、サッカー協会に登録されたチーム数、選手人数から過去の
ピーク時と2019年でどのように変化しているか見ていくことにします。
そして、コロナの影響が始まった2020年の1年でどのようになったか。
実際のコロナの影響はこの単年では分かりませんので数年観察していこうと思います。
4種(小学生年代)のデータから
過去のチーム数及び、登録選手数のピークと2019年の比較
比較年 | チーム数 | 登録選手数 |
2013年 | (参考)8,668チーム | 318,548名 |
2014年 | 8,934チーム | 315,178名(参考) |
2019年 | 8,482チーム | 269,314名 |
増減率 | 5年間で▲452(▲5%) | 6年間で▲49,234(▲15.4%) |
2020年 | 8,337チーム | 253,745名 |
2019年との差 | ▲145(▲1.71%) | ▲15,569(▲5.8%) |
2019年までは少子高齢化による自然減少的として
チーム数は平均1%/年の減少
選手数は平均2.5%/年の減少となっていましたが
コロナ過の影響で平均の倍に近い減少数に!
2020年のチーム数、登録選手数に近い数字を直近で見てみるとあくまでも参考ですが
チーム数 2010年の8,399チーム、2009年の8,367チーム
およそ10年前の水準
登録人数 2002年の245,138人になり、
なんと18年前の水準になっています。
3種(中学生年代)のデータ
過去のチーム数及び、登録選手数のピークと2019年の比較
比較年 | チーム数 | 登録選手数 |
2014年 | (参)7,463チーム | 268,518名 |
2017年 | 7,601チーム | (参)250,065名 |
2019年 | 7,541チーム | 229,537名 |
増減率 | 2年間で▲60(▲0.8%) | 5年間で▲38,981(▲14.5%) |
2020年 | 7,119チーム | 205,771名 |
2019年との差 | ▲422(▲5.6%) | ▲23,766(▲10.4%) |
チーム数は平均0.4%/年の減少
選手数は平均2.9%/年の減少
コロナ過において3種の影響はかなり大きいように見えます。
チーム数は減少平均の10倍以上
選手数も3倍の減少で3年間分が一挙に来た感じです。
ちょうど息子の世代なのですが、減少の理由は少し心当たりがあるのですが
ここまで影響があるとは
人数の減少についての心当たり
・早期に受験にシフトするため事実上の退部(退クラブ):登録抹消
・新3種メンバーの未登録:大会が中止等により登録する機会が無かった
こんなことしか思い浮かびません。
それにしても減少が大きい・・・
2種(高校年代)のデータから
過去のチーム数及び、登録選手数のピークと2019年の比較
比較年 | チーム数 | 登録選手数 |
2004年 | 4,422チーム | (参)156,910名 |
2016年 | (参)4,111チーム | 178,577名 |
2019年 | 4,035チーム | 173,135名 |
増減率 | 15年間で▲387(▲0.8%) | 3年間で▲5,442(▲3.04%) |
2020年 | 3,966チーム | 169,062名 |
2019年との差 | ▲69(▲1.71%) | ▲4,073(2.4%) |
3種と比べると、影響は少ない雰囲気ですが3種での影響が1,2年後に現れる可能性は否めません。
選手数 | ||||
---|---|---|---|---|
2019年度 | 2020年度 | 増減 | 増減率 | |
第1種 | 139,480 | 122,999 | -16,481 | -11.8% |
第2種 | 173,135 | 169,062 | -4,073 | -2.4% |
第3種 | 229,537 | 205,771 | -23,766 | -10.4% |
第4種 | 269,314 | 253,745 | -15,569 | -5.8% |
女子 | 28,598 | 27,249 | -1,349 | -4.7% |
シニア | 38,008 | 39,588 | 1,580 | 4.2% |
合計 | 878,072 | 818,414 | -59,658 | -6.8% |
(JFA出典)
まとめのつぶやき
2019年日本のサッカー業界は、拡大期を経て、安定期に入ったと共に少子高齢化の影響から減少傾向は続くと予想できるのですが、単年の数字からコロナの影響もかなり出ていることが分かります。
今回は、2020年の登録チーム、登録選手数を過去に遡り調べ、コロナの影響の重さを感じずにはいられませんでした。
その重みの分、自由にサッカーを出来ない子供たちがいて、コロナでサッカーを断念してしまうのではなく、サッカーを自由にできる環境が伴うとともに、復活してきて欲しい
そう願うばかりです。
おわりに
2020年
息子 中3 サッカー
女 高3 バドミントン
大会はほぼ中止、3年間の集大成は本来の結果を見ることが出来ませんでしたが
そんな中でも、各スポーツ団体の方々、部活や指導者の方々の子供たちに対する熱意から無観客での大会の開催にこぎつけるなど、並々ならぬご苦労にも頭が下がります。
(深謝、深謝)
コロナが速く終息することを願うばかりです。




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